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大和屋 つれづれ記

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「夏の贈り物」お中元について

こんにちは

つれづれ記初登場となります、あいしまです。
元高崎本店店長経験を活かし、これからたまに更新いたしますので、どうぞよろしくお願いします。

梅雨に入り、急な天候の変化や、自宅の前の田んぼから蛙の大合唱が聞こえる時期になりました。
高崎本店のウインドーにも可愛らしい蛙が…

お店に来た際は、ぜひ見つけてみてくださいね。


さて、いよいよお中元シーズン間近!!
今回は「お中元について」皆様にお話しさせていただきます。

■お中元の起源 ※諸説あり


そもそも「お中元」に贈り物をするようになったのは、諸説ありますが江戸時代、中国から伝わった中元節という習慣が日本に伝わったのがきっかけと言われております。

中元節とは、中国の旧暦で7月15日を地官大帝の誕生日とし、それを中元節と呼びました。
のちに民衆の間で、7月15日は地府(地獄)の門が開き、死者の霊魂が許される日だという言い伝えが広まっていき、だんだんと鬼節(死者の日)という意味を持つようになっていったそうです。
この中元節が日本仏教の盂蘭盆(うらぼんえ)、いわゆるお盆の文化と習合し、一体化して日本に伝わったと言われております。

中国では中元節の際、川に灯籠流しを行うそうです。
古来より、地獄の門が開き祖霊の魂が帰ってきて家族との団欒を楽しむ日であり、その後無事に帰れるよう、灯篭に火を灯して祖霊の帰る道を照らす意があるそう…
こんなところも、お盆と似ています。
もしかすると日本の灯籠流しも、同じところを起源にしているかもしれませんね。

他にもお中元がなぜ贈り物をする文化になっていったのか、様々な説がありました。
お盆の際、人々は祖霊、神様にお供え物を捧げ、交流を図ろうとし、その後、神様から与えられたものを共に食する場を設けるという文化があり、それが転じてお世話になった方へ、お中元は贈り物をする文化になっていったという説も見受けられました。


■お中元の期間 ※地域差あり


古くからある文化だけあって、地域性や細分化されたマナーがいくつかあるそうです。
時期だけ見ても以下のような違いがあります。

【北海道】7月中旬から8月15日まで
【東北・関東】7月初旬から7月15日まで
【北陸】地区によって7月と8月に分かれる
【東海・関西・中国・四国】7月中旬から8月15日まで
【九州】8月1から8月15日までが一般的
【沖縄】旧暦の7月15日まで

私自身、関東以外で生活したことがなかったので、ここまで地域差が出ていると贈るのをうっかり忘れてしまうこともありそうです。 しかし、その場合には立秋(毎年8月7日ごろ)までは『暑中御見舞』、立秋以降は『残暑御見舞』で贈るのが良いそうです。


■最後に…


さて、ここまでお中元についてさまざまな話をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
調べてみると意外と奥が深く、古来より大事にされてきた文化であることを感じました。
少しでも読んでいる方に伝われば幸いです。

大和屋高崎本店では、夏の贈り物特設コーナーが
6月17日(金)より8月2日(火)まで、本館2階にて開設されます。
ゆったりとした空間で贈り物選びをなさいませんか?

最後まで、お付き合いいただきましてありがとうございました。